ベイントイレは自己処理トイレです
 意外に考えられる方は少ないと思いますが、浄化槽、下水道を利用した日本の汚水処理には多大なコストと
メンテナンスが必要になります。下水道整備地区でも本菅までつなぐのが困難であったり、浄化槽が設置できない
場所であったりと物理的な問題から、トイレ整備ににかかる費用の問題まで、全国各地でお困りの方も多いようです。
これだけ文明が進んでも、水道のないところでは水洗トイレができず、多大な費用を投入して汲取り式トイレを
建設されているのです。
 また、浄化槽をご利用のところでも排水基準が保たれず、水質汚濁の原因になっているということで、各地方で
更に厳しい排水基準を設けてられているところも少なくありません。それほど大きな問題になっているということです。

 阪神大震災を境に自己処理トイレというカテゴリーが注目され、国内に多数のメーカーが生まれました。
コンポストと同じ発想のおが屑を使うタイプ、土壌処理方式、燃焼処理方式など様々な処理方式が存在します。
                                       (詳しくは自己処理型トイレ研究会を参照下さい)

陸上自衛隊との共同開発トイレです
 ベイントイレは陸上自衛隊の野外訓練用トイレとして昭和63年より防衛庁との共同開発し、3年の試行錯誤を経て完成しました。

 開発のポイントは
  ■ 無臭のトイレであること
  ■ 通常の汲取りで処理ができること
  ■ 連続しようができること
  ■ 多人数が使用しても長期間対応できること
  ■ 寒冷地でも水洗トイレとして使用できること  ・・・など厳しい諸条件をクリアすることが求められました。

 北海道の演習場で試行錯誤を繰り返し、とうとう商品として完成したのが平成3年頃。その後各駐屯地に配備されました。
平成7年の阪神淡路大震災のときには、災害復旧で各駐屯地より持ち込まれ、復興のお手伝いができました。
 当時の菅厚生大臣より感謝状をいただきました。

なぜ自己処理トイレが必要なのか?
 浄化槽や下水道を利用して汚水を処理していますが、最終的には海や川へ放流しています。
 下水処理場を経由していればよいですが、浄化槽は魔法の箱ではありません。使用状況によって排水される汚水が法的基準を100%
満たしているとは言い切れません。望ましいのは汚水がきちんと処理されて排水、もしくは全く排水がないこと。
 それらの問題を解決するのが自己処理トイレです。更にベイントイレは常流循環による水洗トイレですので、浄化槽や下水道のトイレ施設
と使い比べていただいて、なんら遜色ありません。
 何より浄化槽を設置できない、放流できないというロケーションも現実としてあります。そのときにベイントイレがお役に立ちます。

必ず起こる大地震 & 異常気象
 大規模地震発生時や異常気象時、ライフラインが絶たれた後、水食料は勿論ですが、排泄の問題に直面します。排泄を我慢すれば命の
問題になります。ベイントイレは電気を用意できれば水洗トイレとして稼動することができます。日頃から使っているトイレが災害時にも使えれば
それが一番理想的だと思います。
 阪神大震災で、電気の復旧まで6日。その後、電気の復旧に対しては随分対応力が上がっているそうです。水やガスの復旧は
1ヶ月や2ヶ月では不可能に近いと考えられています。
 ベイントイレは避難所へ移動して使えます。ピュリファシステムを使ったトイレ設備のあるところは避難所としても大変役立ちます。
 そのときは明日かもしれません。
 
ベイントイレの問題点
 ベイントイレも万能ではありません。電気がなければ動きません。また、限りがあるので、永久に設置したままというわけにも行きません。
 水質が劣化したとき、貯留槽が満水になったとき、中の処理水も含めてすべての水を交換する必要がでてきます。
 電気のない場所、水の補給と汲取りができない場所への設置は難しいといえます。

 また、定期的な水の管理や貯留室の確認など、メンテナンスをしないと使えなくなってしまう可能性はあります。
 ベイントイレは難しい機器を使っていません。十分素人でも修理できるように作られています。必ずメンテナンスを行っていただかないと、
本来の機能を果たせなくなる可能性があります。
 自己処理トイレですので、汚物が魔法のように消えてなくなるわけではありません。ただし、時間の経過とともにバクテリアの分解が進み、
水質が改善されるということはあります。石川県の高松墓苑に設置されているベイントイレの水質は、12月計測時にBOD濃度が1.5ppm
という検査結果がでています。使用頻度が落ちれば水質も改善するように設計されているベイントイレならではの実績です。
 ただし、それは墓地に設置されているため、使用者が少ない期間が続いたため実現された結果だと思われます。現実にはし尿の色も
消すことはできません。使用頻度があがれば、洗浄水の色も濃くなってきます。臭いはありませんが、見た目に使用感が劣ります。
 ベイントイレはトイレ室で臭いがないこと、誰でも直せることが前提になっています。「実際に確実に使えるトイレ」として開発されています。
あくまで使用感とランニングコストを優先しているため、洗浄水の色が茶色のまま循環、使用していただくことになります。
 色が濃くなっても臭いがトイレ室に上がることはありません。
 
よくある質問 〜過去に弊社へ問合せがあった内容を掲載しています〜
ベイントイレ
Q1.色々な形があるようですが、どこがどう違うのですか?
A1.設置される場所との調和が第一ですが、カプセル型は中通路が
  あり、外部より直接トイレ室に入ることはできません。また、入る
  ための段差が50cmほどあります。アーチ型はその改良版です。
  入室段差も20cmほどまで抑えました。更にHC型は0cmを達成。
  二次製品で国内唯一ハートビル法に適合した商品です。
Q2.設置後すぐに使えるって本当ですか?
A2.先ず地盤の平らな箇所に設置し、電気を繋ぎ込み、手洗器が
  必要な時は水道を繋ぎ、処理槽に水張りをして使用開始です。
Q3.外部に一切排水しないと言う事は、手洗水も排水しない
  のですか?
A3.手洗い水は原則として側溝等に排水しますが、地域により手洗
  排水も流せない所もあります。その場合は貯留室を大きくして対
  応しています。(自衛隊仕様はそうなっています。)
Q4.処理方式は、聞いてもよく解らないと思いますが、
  循環方式だと最後には水が汚くなるのではないですか?
A4.使用頻度により処理が追いつかなくなり1日で汚れる事もありま
  すが、その後の継続運転で回復します。しかし最終的には抜き
  取りが必要となります。快適に使用できる回数が型式により設定
  されておりますのでお問合せ下さい。
Q5.耐用年数は何年ですか? 
A5.ベイントイレはFRPというガラス繊維と不飽和ポリエステル樹脂とで
  成型された製品です。その耐用年数は半永久と言われております
  つまり機器類を除く本体・床等は半永久で、機器類はそのメーカ
  ーの保証の範囲(約1年)といえます。
Q6.寒い所だと水が凍ってしまうのではないですか? 
A6.防衛庁の仕様書には屋外周囲温度-20度に耐えられることとなっ
  ており、チタン製ヒーター又は灯油温水ボイラーで対応しています。
  納入実績にありますとおり北海道での-40度も経験しております。
Q7.ランニングコストとメンテナンスコストを教えてください。 
A7.ランニング費用は機種により異なりますが、一般的には消費電力
  と水道使用料と抜き取り費用との合算となります。メンテナンス費
  用も機種・地域により異なりますので個々にお問合せ下さい。  
Q8.建築確認の申請は必要ですか?
A8.ご承知の通り、床面積10平方メートル以上の常設トイレの場合、
  建築確認は必要となります。
ピュリファシステム
Q1.ピュリファーシステムにするメリットは何ですか?     
A1.水が無かったり、排水が出来ない所での水洗トイレを実現でき、
  既設の汲み取り式トイレの建物を利用することも可能ですから
  コスト的にも有利になります。
Q2.改造だけなのでしょうか?
A2.最近では新築で採用されるお客様が多くなっております。
  建物が自由に設計でき、ジョイントも簡単に出来ます。
Q3.写真を見てみると地下と地上設置とがあるようですが、
どのような使い分けをするのですか?
A3.基本的には処理効率の優れた地下埋設型を、お勧めしておりますが、
諸条件等により地上設置も可能ということです。
Q4.既製品のメーカー製便器は使用できますか?
A4.独自の水洗システムですので、他社の便器を使用しますと本来
  の機能が果せなくなくなりますので使用できませんが、洋式便器
  の暖房便座等は使用できます。
Q5.設置費用はどれくらいかかるのですか? 
A5.トイレ棟そのものは別としまして、処理槽を設置する場所の整地
  (地下・地上共)・ベースコンクリート等土木工事1式が本体費とは
  別に掛かり処理槽と便器との繋ぎこみ費用等があります。
  詳しくは担当者にお問合せ下さい。
ウォータス
Q1.仮設トイレの上屋があるのですが、これを利用できるの
  ですか?
A1.殆どの物に対応できますが、一部出来ない物もありますので
  型番等具体的にお尋ね下さい。
Q2.電気代は月いくら位掛かりますか?
A2.消費電力は、70W(室内照明は別)ですから1ヶ月約800円〜
  1000円程度です。
Q3.水を入れたまま運搬できますか?
A3.普及品は出来ませんが、河川敷用の1・2室タイプで、一時的に
  移動できる物はあります。
Q4.水は水道水しか使えないのですか?
A4.川・池・井戸等なんでも使えますが、バクテリアが死滅するような
  水(海水)は、使えません。
Q5.抜き取りの費用は、いくらですか?
A5.各市町村により異なりますが、約700〜800gですので4,000円から
  8,000円位です。
Q6.レンタルは、できますか?
A6.北陸3県は、100台程所有している業者様が対応いたしますが、
  それ以外のエリアは未対応となっております。
Q7.電気は入れっぱなしにしないとダメなのですか
  金額の問題だけじゃなく省エネの観点でお尋ねします。
A7.循環する毎に処理効率が高まりますので、常時運転が原則です
  が、あくまで「使用頻度により」という形でお答えさせていただくなら
  タイマーや人感センサーを組み合わせて運転することも可能です。
Q8.メンテナンスは素人にもできますか?
A8.後ろの箱を開けて送風機のフィルタを清掃するのと、蒸発した場合
  の水を補充するだけです。抜き取り方法等は取説説明書に書いて
  ありますので抜き取り業者様にお渡し下さい。

ベイントイレに対するご質問はこちらまでどうぞ